確かな時代考証による歴史小説を多数残した直木賞作家の永井路子(ながい・みちこ、本名黒板拡子=くろいた・ひろこ)さんが1月27日、老衰のため東京都内の病院で死去した。97歳だった。 1925年、東京都生まれ。東京女子大を卒業後、49年に小学館入社。「女学生の友」「マドモアゼル」などの雑誌編集に関わりながら歴史小説を書き始め、司馬遼太郎や黒岩重吾らの同人誌「近代説話」にも参加した。 61年に小学館を退社し、執筆に専念。65年に鎌倉武士の生きざまを捉えた「炎環(えんかん)」で直木賞、82年には奈良時代の政争を描いた「氷輪(ひょうりん)」で女流文学賞を受賞。84年、中世が舞台の歴史小説に新風をもたらした功績で菊池寛賞、88年には吉川英治文学賞を受けた。 写真は2008年3月撮影 【時事通信社】
2023.10.03
人物・歴史
【追悼】2023 (125/141)
確かな時代考証による歴史小説を多数残した直木賞作家の永井路子(ながい・みちこ、本名黒板拡子=くろいた・ひろこ)さんが1月27日、老衰のため東京都内の病院で死去した。97歳だった。 1925年、東京都生まれ。東京女子大を卒業後、49年に小学館入社。「女学生の友」「マドモアゼル」などの雑誌編集に関わりながら歴史小説を書き始め、司馬遼太郎や黒岩重吾らの同人誌「近代説話」にも参加した。 61年に小学館を退社し、執筆に専念。65年に鎌倉武士の生きざまを捉えた「炎環(えんかん)」で直木賞、82年には奈良時代の政争を描いた「氷輪(ひょうりん)」で女流文学賞を受賞。84年、中世が舞台の歴史小説に新風をもたらした功績で菊池寛賞、88年には吉川英治文学賞を受けた。 写真は2008年3月撮影 【時事通信社】