歌舞伎俳優の市川左團次(いちかわ・さだんじ、本名荒川欣也=あらかわ・きんや)さんが4月15日、右下葉肺がんのため死去した。82歳だった。東京都出身。 三代目市川左團次の長男で、1947年に五代目市川男寅を名乗り初舞台。62年に五代目市川男女蔵、79年に、「毛抜」の粂寺弾正などで四代目左團次を襲名した。老け役から女形まで芸域は幅広く、特に敵役の演技に定評があり、歌舞伎十八番「暫」の清原武衡や、「助六」の意休などで重厚な存在感を発揮した。 今年1月の東京・国立劇場「遠山桜天保日記」が最後の舞台となった。2017年、日本芸術院賞を受賞した。写真は03年撮影 【時事通信社】
2023.10.03
人物・歴史
【追悼】2023 (87/141)
歌舞伎俳優の市川左團次(いちかわ・さだんじ、本名荒川欣也=あらかわ・きんや)さんが4月15日、右下葉肺がんのため死去した。82歳だった。東京都出身。 三代目市川左團次の長男で、1947年に五代目市川男寅を名乗り初舞台。62年に五代目市川男女蔵、79年に、「毛抜」の粂寺弾正などで四代目左團次を襲名した。老け役から女形まで芸域は幅広く、特に敵役の演技に定評があり、歌舞伎十八番「暫」の清原武衡や、「助六」の意休などで重厚な存在感を発揮した。 今年1月の東京・国立劇場「遠山桜天保日記」が最後の舞台となった。2017年、日本芸術院賞を受賞した。写真は03年撮影 【時事通信社】