【追悼】2023 (55/141)

日本のクラシック音楽界の第一人者として活躍した指揮者で作曲家の外山雄三(とやま・ゆうぞう)さんが11日午後7時2分、慢性腎臓病のため長野県の自宅で死去した。92歳だった。東京都出身。 1952年、東京音楽学校(現東京芸術大)作曲科を卒業し、NHK交響楽団(N響)に入団。56年にN響を指揮しデビューを果たした。ウィーン留学を経て、60年に日本の民謡を素材に和太鼓などを用いた「管弦楽のためのラプソディー」を作曲。オペラや交響曲、合唱曲など幅広い作品を残した。 79年からN響正指揮者を務め、各地のオーケストラで音楽監督なども歴任。64年と2000年に尾高賞、83年にサントリー音楽賞を受賞。今年5月、東京都内での公演中に体調を崩し、降板していた。写真は74年撮影 【時事通信社】