詩人で芥川賞作家の三木卓(みき・たく、本名冨田三樹=とみた・みき)さんが11月18日、老衰のため神奈川県鎌倉市の自宅で死去した。88歳だった。1935年、東京都生まれ。幼少期を旧満州(中国東北部)で過ごし、戦後に帰国した。早稲田大を卒業後、出版社の編集者を経て創作活動に入り、67年に詩集「東京午前三時」でH氏賞、73年には「鶸(ひわ)」で芥川賞を受賞した。 執筆活動は幅広く、童話「ぽたぽた」で野間児童文芸賞、評伝「北原白秋」で毎日芸術賞、私小説「K」で伊藤整文学賞を受賞。米国の絵本作家アーノルド・ローベルによる絵本シリーズ「がまくんとかえるくん」の翻訳も手がけた。 99年に紫綬褒章、2011年に旭日中綬章を受けた。写真は2012年撮影 【時事通信社】
2023.10.03
人物・歴史
【追悼】2023 (9/141)
詩人で芥川賞作家の三木卓(みき・たく、本名冨田三樹=とみた・みき)さんが11月18日、老衰のため神奈川県鎌倉市の自宅で死去した。88歳だった。1935年、東京都生まれ。幼少期を旧満州(中国東北部)で過ごし、戦後に帰国した。早稲田大を卒業後、出版社の編集者を経て創作活動に入り、67年に詩集「東京午前三時」でH氏賞、73年には「鶸(ひわ)」で芥川賞を受賞した。 執筆活動は幅広く、童話「ぽたぽた」で野間児童文芸賞、評伝「北原白秋」で毎日芸術賞、私小説「K」で伊藤整文学賞を受賞。米国の絵本作家アーノルド・ローベルによる絵本シリーズ「がまくんとかえるくん」の翻訳も手がけた。 99年に紫綬褒章、2011年に旭日中綬章を受けた。写真は2012年撮影 【時事通信社】