【追悼】2023 (11/141)

三井住友フィナンシャルグループ(FG)社長の太田純(おおた・じゅん)氏が11月25日、膵臓(すいぞう)がんのため死去した。65歳だった。京都市出身。 太田氏は京大法学部卒業後の1982年に住友銀行(現三井住友銀行)入行。投資銀行業務や経営企画部門が長く、三井住友銀行専務、副頭取などを経て2019年4月に三井住友FG社長に就任した。 個人向け総合金融サービス「Olive(オリーブ)」の立ち上げや、SBIホールディングスとの資本提携を主導するなど、グループのデジタル戦略を推し進めた。また、公募により若手社員を社内ベンチャーの社長に抜てきする「社長製造業」に取り組み、次世代の経営者育成にも尽力した。 20年6月からは経団連副会長も務めていた。 太田氏の死去に伴い、社長の職務は当面中島達執行役副社長が代行。近日中に後任を選定して公表する。写真は23年6月撮影 【時事通信社】