【追悼】2023 (80/141)

バレーボール男子で1972年ミュンヘン五輪金メダリスト、横田忠義(よこた・ただよし)さんが5月9日、死去した。75歳だった。 香川県三豊市出身。多度津工高(現多度津高)から強豪の中大へ進み、松平康隆監督率いる全日本に19歳で選ばれた。68年メキシコ五輪銀メダル。70年に松下電器(現パナソニック)入り。193センチの身長から放つ強烈なクロススパイクなどを武器に、同世代の大古誠司、森田淳悟と「ビッグスリー」と呼ばれた。 ミュンヘン五輪は腰痛を押して奮闘。準決勝のブルガリア戦では、腰に自転車のチューブを巻いて打ちまくり、0―2からの「奇跡の逆転」に貢献した。 引退後は日本電気ホームエレクトロニクスの監督を務め、94、95年には全日本女子監督を務めた。写真は2012年撮影 【時事通信社】