【追悼】2023 (69/141)

「極道の妻(おんな)たち」「日本の首領(ドン)」シリーズなどで知られる映画監督の中島貞夫(なかじま・さだお)さんが6月11日、肺炎のため京都市内の病院で死去した。88歳だった。千葉県出身。 1959年、東映に入社。京都撮影所で今井正監督らに師事し、64年「くノ一忍法」で監督デビューした。66年「893(やくざ)愚連隊」で日本映画監督協会新人賞を受賞。67年からフリーに。「まむしの兄弟」「日本の首領」「極道の妻たち」などのヤクザ映画シリーズをはじめ、時代劇「木枯らし紋次郎」や文芸映画「序の舞」など、幅広いジャンルの作品を手掛けた。 脚本家としても活躍し、代表作に「人生劇場」「吉原炎上」など。大阪芸術大教授、立命館大客員教授を歴任し、後進の育成にも尽力した。写真は2019年3月撮影 【時事通信社】