【追悼】2023 (47/141)

米映画「フレンチ・コネクション」(1971年)や「エクソシスト」(73年)を手掛けたウィリアム・フリードキン監督が8月7日、心不全と肺炎のためロサンゼルスで死去した。87歳だった。米メディアが相次いで報じた。 イリノイ州シカゴ出身。オーソン・ウェルズ監督の「市民ケーン」(41年)に触発され、高校卒業後すぐにテレビ局に就職した。当初の配属先は、メール室だった。その後監督となり、ドキュメンタリー作品を中心に制作、サンフランシスコ映画祭での受賞などを経て、ハリウッドに活動の場を移した。 67年に長編映画監督デビュー。実際にあった麻薬密売事件を基にした「フレンチ・コネクション」が大ヒットし、米アカデミー賞の作品賞、監督賞など5冠に輝いた。カトリックの神父が少女にとりついた悪魔と戦う「エクソシスト」も興行収入で成功を収め、ホラー映画の代表作に数えられるようになった。写真は2016年撮影 【AFP時事】