【追悼】2023 (121/141)

スペインの映画監督カルロス・サウラ氏が2月10日に死去した。91歳だった。スペイン映画協会はツイッターで、サウラ氏が「自宅で家族らに見守られながら息を引き取った」と発表した。 スペイン北東部ウエスカ生まれ。フランコ独裁体制への批判を込めた「狩り」(66年)がベルリン国際映画祭で銀熊賞に輝き、国際的な名声を得る。批評家が最高傑作と評する「カラスの飼育」(75年)は、カンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞。それ以外の代表作は「血の婚礼」「カルメン」など。 半世紀で約50本の作品を監督し、スペインで最も偉大な映画監督の一人と言われる。1月11日には「スペインのアカデミー賞」と位置付けられるゴヤ賞の名誉賞を授与されることになっていた。(マドリードAFP時事)  写真は2016年3月にパリで撮影 【AFP時事】