【追悼】2023 (66/141)

プロ野球広島の元エースで、通算213勝を挙げた野球解説者の北別府学(きたべっぷ・まなぶ)さんが6月16日、広島市の病院で死去した。65歳だった。 鹿児島県出身。宮崎・都城農高から1976年にドラフト1位で広島入団。「精密機械」と称される抜群の制球力を武器に3年目に10勝を挙げると、この年から11年連続で2桁勝利をマークした。 79年に17勝11敗、80年には12勝5敗の成績を残し広島の2年連続日本一に貢献。82年と86年に最多勝、沢村賞、ベストナイン。86年は最優秀防御率、リーグ最優秀選手にも輝いた。最高勝率は3度。92年には球団史上初の通算200勝を達成した。 94年の引退後は2001年から04年まで広島の投手コーチを務め、12年に野球殿堂入り。18年からは広島・英数学館高の野球部コーチを務めた。20年1月には成人T細胞白血病であることを公表。同5月に息子をドナーとする末梢(まっしょう)血幹細胞移植を受け、同7月に退院し、野球解説者として復帰していた。プロ19年間の通算成績は515試合で213勝141敗5セーブ、防御率3.67、1757奪三振。写真は93年2月撮影 【時事通信社】