【追悼】2023 (86/141)

プロボクシングで5人の世界王者を育てた米倉健司(よねくら・けんじ)さんが4月20日、死去した。88歳だった。福岡県出身。現役時代に指導を受けた大橋ジムの大橋秀行会長が21日、明らかにした。 福岡・福岡高でボクシングを始め、明大に進学。1956年メルボルン五輪に出場した。プロでは日本フライ級、東洋バンタム級王座に就き、引退後の63年にヨネクラジムを開設。フェザー級とスーパーフェザー級の2階級を制した柴田国明、ライト級のガッツ石松、ライトフライ級の中島成雄、ミニマム級の大橋秀行、スーパーフライ級の川島郭志を世界王者に育て上げた。 95年には文部省(現文部科学省)のスポーツ功労者として表彰された。2017年に高齢と体調不良を理由にジムを閉鎖していた。写真は08年4月、世界ボクシング協会(WBA)スーパーフェザー級タイトルマッチへの初挑戦を控え撮影に応じるヨネクラジム所属の嶋田雄大(右)と米倉健司会長=東京・豊島区 【時事通信社】