【追悼】2021 (75/209)

サッカーの元西ドイツ(現ドイツ)代表で、「爆撃機」の異名を取ったストライカーのゲルト・ミュラーさんが8月15日に死去した。75歳だった。現役時代にプレーしたドイツ1部リーグのバイエルン・ミュンヘンが発表した。AFP通信などによると、近年はアルツハイマー病を患っていた。 ミュラーさんは1964年にバイエルンに加入。驚異的な得点力を持つFWとして頭角を現し、ドイツ1部で現在も歴代トップの通算365ゴールを挙げ、7度の得点王に輝いた。国内リーグ優勝4度、欧州チャンピオンズカップ(現欧州チャンピオンズリーグ)3度制覇を経験した。 西ドイツ代表としても62試合出場で、68得点をマーク。3位だった70年ワールドカップ(W杯)メキシコ大会では10得点を挙げて得点王。自国開催の74年W杯では、決勝のオランダ戦で決勝点を決めて、フランツ・ベッケンバウアーさんらと母国の2度目の優勝に貢献。国民的英雄としてたたえられた。引退後はクラブで若手の育成に携わった。写真は1974年、ワールドカップ(W杯)決勝のオランダ戦でゴールを決めるミュラーさん(左) 【AFP時事】