【追悼】2021 (208/209)

「日本一の斬られ役」「5万回斬られた男」と呼ばれた俳優の福本清三さん(ふくもと・せいぞう、本名橋本清三=はしもと・せいぞう)が1月1日、肺がんのため京都市の自宅で死去した。77歳だった。兵庫県出身。 1958年、15歳で東映京都撮影所に入り、「水戸黄門」や「暴れん坊将軍」などのテレビ時代劇に「斬られ役」として出演。斬られた際に大きくのけ反って倒れる独特のスタイルで親しまれた。 「魔界転生」「伊賀忍法帖」など多くの映画にも出演。2003年に公開されたトム・クルーズさん主演のハリウッド映画「ラストサムライ」では、寡黙な武士を演じて話題になった。14年には映画「太秦ライムライト」で初主演を務めた。写真は同年11月撮影 【時事通信社】