【追悼】2021 (9/209)

大相撲の元関脇安念山、元立浪親方の安念治(あんねん・おさむ)さんが2月8日午後0時37分、東京都の病院で死去していたことが12月13日に、日本相撲協会から発表された。86歳。北海道出身。 1950年春場所、立浪部屋から初土俵。53年秋場所新十両、54年夏場所新入幕。新小結の57年夏場所、横綱栃錦を破るなどして優勝した。 土俵際の逆転技が得意で若羽黒、北の洋、時津山とともに「立浪四天王」と呼ばれた。横綱羽黒山のしこ名を継いだが大関昇進は果たせず、「安念山」で記憶しているファンが多い。65年3月に引退した。優勝1回、殊勲賞3回、敢闘賞1回。 引退後は立浪部屋を継ぎ、日本相撲協会理事を務めた。横綱双羽黒を育てたが、87年に双羽黒が部屋を飛び出すなどして廃業した際に指導力を問われた。その後も後継者の元小結旭豊との金銭トラブルが訴訟に発展するなど、騒動が続いた。写真は立浪親方時代の安念さん。1992年撮影 【時事通信社】