関西を拠点に国際的に活躍したバイオリニストの辻久子(つじ・ひさこ、本名坂田久子=さかた・ひさこ)さんが7月13日、大阪市内で死去した。95歳だった。同市出身。 バイオリニストだった父の英才教育を受け、1935年に9歳でデビュー。12歳で第7回音楽コンクール(現日本音楽コンクール)で1位に輝き、天才少女と呼ばれた。戦前は、文部省(当時)派遣の音楽使節として旧満州(中国東北部)などで演奏会を開いた。その後、国内外で4000回超のステージに立ち、第一線で活躍を続けた。弦楽奏者の養成塾を開くなど、音楽教育にも熱心に取り組んだ。 73年、バイオリンの名器「ストラディバリウス」購入のため自宅を3500万円で売って話題に。84年には、父との暮らしを題材にした毎日放送制作のドラマ「弦鳴りやまず」が放送された。89年、紫綬褒章を受章。 【時事通信社】
2021.12.07
人物・歴史
【追悼】2021 (97/209)
関西を拠点に国際的に活躍したバイオリニストの辻久子(つじ・ひさこ、本名坂田久子=さかた・ひさこ)さんが7月13日、大阪市内で死去した。95歳だった。同市出身。 バイオリニストだった父の英才教育を受け、1935年に9歳でデビュー。12歳で第7回音楽コンクール(現日本音楽コンクール)で1位に輝き、天才少女と呼ばれた。戦前は、文部省(当時)派遣の音楽使節として旧満州(中国東北部)などで演奏会を開いた。その後、国内外で4000回超のステージに立ち、第一線で活躍を続けた。弦楽奏者の養成塾を開くなど、音楽教育にも熱心に取り組んだ。 73年、バイオリンの名器「ストラディバリウス」購入のため自宅を3500万円で売って話題に。84年には、父との暮らしを題材にした毎日放送制作のドラマ「弦鳴りやまず」が放送された。89年、紫綬褒章を受章。 【時事通信社】