【追悼】2021 (47/209)

イランのメディアによると、1979年のイラン・イスラム革命後に初代大統領を務めたアボルハサン・バニサドル氏が10月9日、滞在先のフランス・パリの病院で死去した。88歳だった。死因は不明。 33年、西部ハマダン州生まれ。テヘラン大で経済やイスラム法を学び、後に政治活動に従事。隣国イラク亡命中だった革命指導者ホメイニ師と知り合った。ホメイニ師がパリに移った後は経済顧問を務め、革命とともに帰国した。 80年に初代大統領に当選したが、権力強化を狙うイスラム聖職者らと対立を深め、翌年6月に国会で弾劾決議を受けて失脚した。フランス亡命後に「国民抵抗評議会」を結成し、革命指導体制による統治を繰り返し批判していた。 【AFP時事】