【追悼】2021 (203/209)

米大リーグ、ドジャースの監督を約20年にわたって務め、野茂英雄投手の成功を助けたことでも知られるトミー・ラソーダさん(米国)が1月7日、死去した。93歳だった。同日夜に自宅で心肺停止に陥り、搬送先の病院で死亡が確認された。ラソーダさんは昨年11月に病院の集中治療室に入り、年明けに退院したばかりだった。 現役時代は投手。1954年にドジャースで大リーグにデビューし、3年で1勝もできずに終わったが、76年のシーズン終了直前にドジャースの監督に就任すると、77年からナ・リーグ2連覇。81、88年にはワールドシリーズを制覇した。 95年に近鉄から移籍した野茂を積極的に起用し、大活躍に導いた。96年途中に健康上の理由で退任。背番号2はドジャースの永久欠番になった。監督通算1599勝1439敗。97年米野球殿堂入り。2000年シドニー五輪では米国監督として金メダルを獲得した。 監督退任後はドジャース球団副社長を務め、06、09年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)ではアジア親善大使として貢献。長嶋茂雄氏らとも親交が深く、日米野球交流の功績により08年に旭日小綬章を受章した。写真は18年10月撮影 【EPA時事】