【追悼】2021 (179/209)

プロ野球ヤクルトで左腕の主力投手として活躍した安田猛(やすだ・たけし)さんが亡くなったことが2月21日、分かった。73歳だった。福岡県出身。関係者によると、がんを患い闘病していた。 福岡・小倉高から早大、大昭和製紙を経て、ドラフト6位で1972年にヤクルト入団。同年に7勝5敗、防御率2.08をマークして最優秀防御率のタイトルを獲得し、新人王に選ばれた。73年は81イニング連続無四死球のプロ野球記録をつくり、2年連続で防御率1位。78年には15勝を挙げて球団初のセ・リーグ優勝と日本一に貢献した。 小柄な左横手投げとして緩急を操り、巨人の王貞治(当時)らを巧みに抑えた。通算成績は358試合で93勝80敗17セーブ、防御率3.26。 81年限りで引退後はヤクルトでコーチ、スコアラー、編成部長などを歴任。小倉高のコーチも務めた。現役時代は「ペンギン投法」の異名や、人気漫画「がんばれ!!タブチくん!!」の登場キャラクターのモデルとなったことでも知られる。写真80年撮影 【時事通信社】