【追悼】2021 (187/209)

1960年代からニクソン、レーガン両米政権で労働長官や財務長官、国務長官を務めたジョージ・シュルツ氏が2月6日、死去した。100歳だった。スタンフォード大フーバー研究所が7日発表した。 20年12月13日、ニューヨーク市生まれ。マサチューセッツ工科大などで教壇に立った後、69年からニクソン政権で労働長官、初代の行政管理予算局(OMB)長官、財務長官を歴任した。 74〜82年に米大手建設会社ベクテルの社長を務めた後、レーガン政権で82〜89年に国務長官。冷戦終結につながる米国とソ連の緊張緩和に重要な役割を果たした。穏健派として知られ、タカ派の外交政策を唱える政権メンバーとしばしば対立した。 日米関係の進展にも尽力。国務長官時代、安倍晋三前首相の父で外相だった晋太郎氏と親交を結んだ。2020年1月には訪米した茂木敏充外相とサンフランシスコで懇談している。写真は00年9月撮影 【AFP時事】