【追悼】2021 (28/209)

日本生命保険で社長、会長を務めた宇野郁夫(うの・いくお)氏が11月2日、肺炎のため入院先の病院で死去した。86歳だった。大分県出身。日生が8日発表した。 バブルが崩壊して生命保険業界の経営環境が悪化する中、社長在任期間中(1997〜2005年)に自己資本を約3倍の水準まで高めるなど、日生の財務基盤を強化。米国のほか、タイや中国など海外にも進出し、業界トップの座を確固たるものにした。社長退任後も、会長、相談役を経て15年7月から名誉顧問を務めた。01年には関西経済連合会副会長にも就いた。 業界団体の生命保険協会の会長は2度務めた。12年6月、保険業界の発展に貢献したとして国際保険会議の「保険の殿堂」を受賞。13年11月には旭日重光章を受章した。写真は05年撮影 【時事通信社】