【追悼】2021 (114/209)

卓球で日本女子の黄金時代を築いた元世界チャンピオンの江口冨士枝(えぐち・ふじえ)さんが5月28日に死去したことが分かった。日本卓球協会が6月18日、明らかにした。88歳だった。 長崎市出身。6歳で大阪市へ移り、大阪薬大時代の1954年、英国・ウェンブリーでの世界選手権に初出場して以来5回連続出場。右ペンホルダーの攻撃型で、フォアの強打とフットワークを武器に団体3回、シングルス1回、混合ダブルス2回の優勝を果たし、57年ストックホルム大会では3冠を獲得した。全日本選手権はシングルス2回、ダブルス1回優勝。 引退後は指導・普及や中国などとの国際交流に尽力し、大阪卓球協会会長、日本卓球協会理事などを歴任。2001年世界選手権大阪大会の成功にも大きく貢献した。 97年、国際卓球連盟の殿堂入り。亡夫は世界選手権男子団体3連覇の芳雄さん(旧姓富田)。写真は07年5月撮影 【時事通信社】