ヒット曲「千の風になって」の訳詞と作曲で知られる芥川賞作家の新井満(あらい・まん、本名=みつる)さんが12月3日午前8時46分、誤嚥(ごえん)性肺炎のため北海道函館市の病院で死去した。75歳だった。新潟市出身。 上智大卒業後、1970年に入社した電通で音楽・映像プロデューサーとして活躍。勤務の傍ら小説を書き始め、87年に「ヴェクサシオン」で野間文芸新人賞、翌年には、都会に生きる現代人の孤独をテーマにした「尋ね人の時間」で芥川賞を受けた。98年の長野冬季五輪では、開閉会式のイメージ監督も務めた。 「千の風になって」は作者不詳の英語詩を翻訳し、曲を付け、自らも歌った。テノール歌手の秋川雅史さんがカバーしたことで大ヒットし、2007年に日本レコード大賞作曲賞を受賞した。写真は88年7月撮影 【時事通信社】
2021.12.07
人物・歴史
【追悼】2021 (13/209)
ヒット曲「千の風になって」の訳詞と作曲で知られる芥川賞作家の新井満(あらい・まん、本名=みつる)さんが12月3日午前8時46分、誤嚥(ごえん)性肺炎のため北海道函館市の病院で死去した。75歳だった。新潟市出身。 上智大卒業後、1970年に入社した電通で音楽・映像プロデューサーとして活躍。勤務の傍ら小説を書き始め、87年に「ヴェクサシオン」で野間文芸新人賞、翌年には、都会に生きる現代人の孤独をテーマにした「尋ね人の時間」で芥川賞を受けた。98年の長野冬季五輪では、開閉会式のイメージ監督も務めた。 「千の風になって」は作者不詳の英語詩を翻訳し、曲を付け、自らも歌った。テノール歌手の秋川雅史さんがカバーしたことで大ヒットし、2007年に日本レコード大賞作曲賞を受賞した。写真は88年7月撮影 【時事通信社】