【追悼】2021 (51/209)

劇画「ゴルゴ13」で知られる漫画家のさいとう・たかを(本名斎藤隆夫=さいとう・たかお)さんが24日午前10時42分、膵臓(すいぞう)がんのため死去した。84歳だった。和歌山県出身。 1955年、理髪師をしながら描いた「空気男爵」でデビュー。大阪で貸本向け漫画誌などで活躍した後、拠点を東京に移し、スタッフの分業制を取り入れた「さいとう・プロダクション」を設立。国籍不明のA級スナイパー、デューク東郷の活躍を描いた「ゴルゴ13」は、68年に連載が始まった。 同作は昨年、コロナ禍の影響で約1カ月半中断した以外は休みなく連載が続く長寿作品で、故人の遺志に基づき、今後も同プロダクションや脚本スタッフが協力し、連載を継続する予定。今年7月には単行本201巻が発売され、「最も発行巻数が多い単一漫画シリーズ」としてギネス世界記録に認定された。 【時事通信社】