【追悼】2021 (4/209)

南アフリカでアパルトヘイト(人種隔離)撤廃に向けた運動を推進し、1984年にノーベル平和賞を受賞したデズモンド・ムピロ・ツツ元英国国教会ケープタウン大主教が12月26日、死去した。90歳だった。南ア大統領府が発表した。詳しい死因は明らかにされていない。 ラマポーザ大統領は「ツツ元大主教の死去とは、南ア人の傑出した世代との別れをまたもう一つ刻むことに他ならない。この世代は、解放された南アを私たちに残してくれた」と惜別の声明を出し、死を悼んだ。 同じくアパルトヘイト撤廃のため尽力し、93年のノーベル平和賞を受賞した故マンデラ元大統領とも親交が深かった。マンデラ政権がアパルトヘイトの実態究明と人種間の和解のために発足させた「真実和解委員会」の委員長に就任した。写真は2014年4月撮影 【AFP時事】