【追悼】2021 (54/209)

自民党総務会長や復興相などを歴任した竹下亘(たけした・わたる)衆院議員が9月17日、東京都内で死去した。74歳。島根県出身。 NHK記者を経て、異母兄の故竹下登元首相の秘書に転身。元首相の後継者として、2000年の衆院選に島根2区から出馬し初当選した。当選7回。17年には国対委員長として「共謀罪」の構成要件を改めた「テロ等準備罪」を新設する改正組織犯罪処罰法を成立に導いた。 元首相が創設した派閥「経世会」(旧竹下派)の流れをくむ平成研究会の会長職を18年4月に額賀福志郎元財務相から引き継ぎ、額賀派から竹下派に衣替え。19年1月に食道がんを公表し、入院するなどして治療に専念した後、同年11月に復帰していた。写真は2020年10月、自民党竹下派のセミナーであいさつする竹下氏 【時事通信社】