【追悼】2021 (109/209)

大相撲元関脇玉ノ富士の大野茂(おおの・しげる)さんが6月21日、肝臓がんのため大分県内の病院で死去した。71歳だった。日本相撲協会が24日発表した。 栃木県小川町(現那珂川町)出身。片男波部屋から1967年夏場所でデビューしたが、翌年廃業して自衛隊に入隊。再入門して70年秋場所で2度目の初土俵を踏んだ。74年秋場所新入幕、76年秋場所新三役。右四つの力強い取り口で割り出しも得意とした。78年初場所では三重ノ海ら4大関を総なめして敢闘賞を獲得。三賞は殊勲賞1回、敢闘賞2回。金星2個。 81年九州場所で引退。87年に片男波部屋を継承して関脇玉春日(現片男波親方)、玉鷲らを育てた。2010年に部屋を譲り、楯山親方として日本相撲協会の理事も務めた。14年には、65歳の定年退職後の再雇用制度の第1号となった。写真は現役時代の玉ノ富士=1979年5月撮影。 【時事通信社】