人形浄瑠璃文楽の語り手である太夫で人間国宝の豊竹嶋太夫(とよたけ・しまたゆう、本名村上五郎=むらかみ・ごろう)さんが8月20日、腎不全のため東京都内の病院で死去した。88歳だった。愛媛県出身。 1948年、十代豊竹若太夫に入門。いったん文楽の世界を離れたが68年に復帰、八代嶋太夫を名乗る。94年、太夫の最高資格である切場(きりば)語りとなり、2015年には人間国宝に認定された。艶のある語りで、江戸の庶民の暮らしを描いた世話物を得意としたが、体力の衰えなどを理由に16年2月の東京公演を最後に引退していた。95年紫綬褒章、08年旭日小綬章。写真は13年9月撮影 【時事通信社】
2020.06.11
人物・歴史
【追悼】2020 (79/186)
人形浄瑠璃文楽の語り手である太夫で人間国宝の豊竹嶋太夫(とよたけ・しまたゆう、本名村上五郎=むらかみ・ごろう)さんが8月20日、腎不全のため東京都内の病院で死去した。88歳だった。愛媛県出身。 1948年、十代豊竹若太夫に入門。いったん文楽の世界を離れたが68年に復帰、八代嶋太夫を名乗る。94年、太夫の最高資格である切場(きりば)語りとなり、2015年には人間国宝に認定された。艶のある語りで、江戸の庶民の暮らしを描いた世話物を得意としたが、体力の衰えなどを理由に16年2月の東京公演を最後に引退していた。95年紫綬褒章、08年旭日小綬章。写真は13年9月撮影 【時事通信社】