講談界初の人間国宝で、怪談ばなしで知られた講談師の一龍斎貞水(いちりゅうさい・ていすい、本名浅野清太郎=あさの・せいたろう)さんが12月3日午前3時35分、肺がんによる肺炎を併発し、東京都内の病院で死去した。81歳だった。葬儀は近親者で行った。喪主は長男浅野丈太郎(あさの・じょうたろう)さん。 東京・湯島天神で生まれ、1955年、高校入学と同時に五代目一龍斎貞丈に入門、初高座。66年、真打ちに昇進し、六代目貞水を襲名した。照明や音響などを駆使した手法が「立体怪談」と呼ばれ、得意の「四谷怪談」などで「怪談の貞水」と呼ばれた。2002年、講談師として初めて人間国宝に認定。09年、旭日小綬章。02〜06年と、10年から現在まで講談協会会長を務めた。 がんと闘病しながら高座を務め続け、今年11月25日が最後になった。写真は2009年撮影 【時事通信社】
2020.06.11
人物・歴史
【追悼】2020 (15/186)
講談界初の人間国宝で、怪談ばなしで知られた講談師の一龍斎貞水(いちりゅうさい・ていすい、本名浅野清太郎=あさの・せいたろう)さんが12月3日午前3時35分、肺がんによる肺炎を併発し、東京都内の病院で死去した。81歳だった。葬儀は近親者で行った。喪主は長男浅野丈太郎(あさの・じょうたろう)さん。 東京・湯島天神で生まれ、1955年、高校入学と同時に五代目一龍斎貞丈に入門、初高座。66年、真打ちに昇進し、六代目貞水を襲名した。照明や音響などを駆使した手法が「立体怪談」と呼ばれ、得意の「四谷怪談」などで「怪談の貞水」と呼ばれた。2002年、講談師として初めて人間国宝に認定。09年、旭日小綬章。02〜06年と、10年から現在まで講談協会会長を務めた。 がんと闘病しながら高座を務め続け、今年11月25日が最後になった。写真は2009年撮影 【時事通信社】