元最高裁長官の草場良八(くさば・りょうはち)氏が3月13日、老衰のため死去した。94歳だった。 東大法卒、1951年判事補任官。最高裁事務総長、東京高裁長官を経て89年11月、最高裁判事に就任し、90年2月から95年11月まで最高裁長官を務めた。 長官在任中に大法廷の裁判長として、ロッキード事件丸紅ルートの判決で、刑事免責の制度がないことを理由に嘱託尋問調書の証拠能力を否定。また、結婚していない男女の間に生まれた「非嫡出子」の遺産相続分を嫡出子の半分とした民法の規定を「合憲」とする判断を示した。写真は1995年5月撮影 【時事通信社】
2020.06.11
人物・歴史
【追悼】2020 (160/186)
元最高裁長官の草場良八(くさば・りょうはち)氏が3月13日、老衰のため死去した。94歳だった。 東大法卒、1951年判事補任官。最高裁事務総長、東京高裁長官を経て89年11月、最高裁判事に就任し、90年2月から95年11月まで最高裁長官を務めた。 長官在任中に大法廷の裁判長として、ロッキード事件丸紅ルートの判決で、刑事免責の制度がないことを理由に嘱託尋問調書の証拠能力を否定。また、結婚していない男女の間に生まれた「非嫡出子」の遺産相続分を嫡出子の半分とした民法の規定を「合憲」とする判断を示した。写真は1995年5月撮影 【時事通信社】