【追悼】2020 (43/186)

尾崎紀世彦さんの「また逢(あ)う日まで」やジュディ・オングさんの「魅せられて」などを手掛けた昭和歌謡を代表する作曲家の筒美京平(つつみ・きょうへい、本名渡辺栄吉=わたなべ・えいきち)さんが10月7日、誤嚥(ごえん)性肺炎のため死去した。80歳だった。東京都出身。 幼い頃からピアノを習い始め、青山学院大時代はジャズに親しんだ。大学卒業後、レコード会社に勤めながら作曲家のすぎやまこういちさんの指導を受け、その後、独立。1968年に発表したいしだあゆみさんの「ブルー・ライト・ヨコハマ」が大ヒットとなった。 その後も「木綿のハンカチーフ」や「飛んでイスタンブール」「スニーカーぶる〜す」など時代を彩る数多くの名曲を生み出し、有数のヒットメーカーとなった。2000年代に入ってもTOKIOの「AMBITIOUS JAPAN!」などを出し創作意欲が衰えることはなかった。「怪物くん」や「サザエさん」といったテレビアニメ主題歌も作曲、手掛けた曲は約3000曲に上るともされている。 「また逢う日まで」が71年、「魅せられて」が79年に日本レコード大賞を受賞。03年に紫綬褒章。 【時事通信社】