【追悼】2020 (19/186)

元東大学長で文部相などを務めた物理学者の有馬朗人(ありま・あきと)元参院議員が12月7日までに死去した。90歳だった。大阪市出身。 東大理卒。原子核構造の研究を専門とし、1989年に同大学長に就任。93年から理化学研究所理事長を務めた。 橋本龍太郎首相(当時)に請われ、98年参院選に比例代表で出馬し初当選。当選直後に小渕内閣の文部相に起用され、「ゆとり教育」推進や高等教育の研究費拡充などに力を入れた。その後、科学技術庁長官を兼務。参院議員は1期で引退した。 両親の影響で幼い頃から俳句に親しみ、自らの句集も出版。国際俳句交流協会の会長として、俳句の世界遺産登録を目指し活動した。2004年に文化功労者に選ばれ、同年に旭日大綬章、10年に文化勲章を受章した。写真は2004年撮影 【時事通信社】