【追悼】2020 (132/186)

ナチス・ドイツによるホロコースト(ユダヤ人大虐殺)を黙認したとして当時のローマ教皇ピウス12世の姿勢に疑問を呈した戯曲「神の代理人」(1963年)で知られるドイツの劇作家、ロルフ・ホーホフート氏が5月13日、ベルリンの自宅で死去した。89歳だった。死因は不明。DPA通信が14日、報じた。 31年、中部ヘッセン州エシュウェーゲ生まれ。ナチス政権下で育ち、ドイツの過去に大胆かつ徹底的に向き合うその作風は議論を呼んだ。小説「ドイツの恋」(78年)に登場する元ナチス法曹家の役割を調べる中で、現職州首相の戦争犯罪を発見し、辞職に追い込んだ。(AFP時事) 写真は2016年撮影 【AFP時事】