【追悼】2020 (167/186)

ペルー外務省などによると、同国の首相兼外相を務めたハビエル・デクエヤル元国連事務総長が3月4日夜(日本時間5日午前)、首都リマ市内の自宅で死去した。100歳だった。 ビスカラ大統領はツイッターで「ペルーの地位向上のため生涯をささげた、正真正銘の民主主義者であるデクエヤル氏の死を心から悼む」と弔意を表した。 デクエヤル氏は外交官出身。ペルーの国連大使を経て1982年から91年まで2期にわたり第5代の国連事務総長を務め、英国とアルゼンチンが争ったフォークランド紛争(82年)やイラン・イラク戦争(80〜88年)の調停などに尽力。95年には大統領選に出馬し、アルベルト・フジモリ氏に惨敗した。 フジモリ元大統領が汚職疑惑の最中の2000年11月、日本滞在中に辞表を提出したのを受けて発足したパニアグア暫定政権で首相兼外相に任命され、翌年のトレド政権発足まで混乱した国のかじ取りに当たった。写真は01年撮影 【AFP時事】