2020.06.11
人物･歴史
【追悼】2020 (14/186)
AFP電などによると、サッカーの１９８２年ワールドカップ（Ｗ杯）スペイン大会で得点王に輝いた元イタリア代表ＦＷのパオロ・ロッシさんが死去した。６４歳だった。イタリアのメディアが１２月１０日に伝えた。 ロッシさんはイタリアのプラート生まれ。７３年に名門ユベントスでプロのキャリアをスタート。小柄で細身だが、ゴール前の得点感覚に優れ、７７〜７８年シーズンにビチェンツァで同国１部（セリエＡ）得点王に輝き、初出場の７８年Ｗ杯アルゼンチン大会で３得点。ペルージャ時代の８０年に八百長事件に巻き込まれ、３年間の出場停止処分を受けた。 ８２年Ｗ杯スペイン大会直前に処分が短縮され、代表復帰。２次リーグのブラジル戦ではジーコ、ソクラテス、ファルカンらを擁する優勝候補を相手にハットトリックを達成して３−２の勝利に導き、西ドイツとの決勝でも先制点を決めるなど、大会トップの６得点を挙げて母国の４４年ぶり世界一に貢献し、同年のバロンドール（当時欧州最優秀選手）も受賞。８７年に引退した。 サッカー界では先月２５日に元アルゼンチン代表のディエゴ・マラドーナさんも死去し、相次ぐ元スター選手の悲報となった。写真は１９８２年Ｗ杯でプレーするロッシさん。 【DPA時事】
