【追悼】2020 (97/186)

米メディアによると、大ヒットした映画「風と共に去りぬ」(1939年)のメラニー役で知られる女優オリビア・デ・ハビランドさんが7月26日、パリの自宅で死去した。104歳だった。自然死という。「ハリウッド黄金期」を支えた大物俳優で存命していた最後の一人とされる。 16年、英国人の両親の下に東京で生まれ、2歳でカリフォルニア州に移り住んだ。10代から舞台で活動し、「真夏の夜の夢」(35年)で映画デビュー。「ロビンフッドの冒険」(38年)など多くの作品でオーストラリア出身の俳優、故エロール・フリン氏と共演した。 南北戦争時代の白人上流社会を舞台にした「風と共に去りぬ」では、故ビビアン・リーさん演じる気性の激しい主人公スカーレット・オハラに寄り添うメラニーを好演し、アカデミー助演女優賞にノミネートされた。初期は清純な役柄が多かったが、演技派へと脱皮。「遥かなる我が子」(46年)と「女相続人」(49年)でアカデミー主演女優賞に輝いた。 2008年に米国芸術勲章を受章。映画会社に対する俳優の権利拡大を後押ししたことでも知られる。13年に死去した実妹ジョーン・フォンテインさんもアカデミー主演女優賞を獲得した女優。写真は1950年撮影 【AFP時事】