棋聖戦5番勝負第1局で渡辺明棋聖に勝利し、記者会見する藤井聡太七段=2020年6月8日、東京都渋谷区の将棋会館【時事通信社】 将棋の最年少棋士、藤井聡太七段(17)が渡辺明棋聖(36)=棋王、王将と合わせて三冠=に挑戦する第91期棋聖戦5番勝負第1局が8日、東京都内で指され、先手の藤井七段が157手で勝った。第2局は28日に都内で指される。 対局終了後、藤井七段は「何とかまず1勝できたことをうれしく思う。次の対局にしっかり臨めれば」と述べた。一方、渡辺棋聖は「月末まで間が空くので、2局目からはより準備したい」と語った。将棋のタイトル戦の番勝負は和装で臨むのが一般的だが、藤井七段はスーツ姿だった。 第1局は、藤井七段が徐々にリードを奪いつつも、終盤までぎりぎりの攻防が続いた。元「週刊将棋」(休刊)編集長で、大阪商業大アミューズメント産業研究所主任研究員の古作登さんは「渡辺棋聖が掛ける強いプレッシャーの中、『自分の玉は詰まない』という藤井七段の際どい見切りがすごかった。詰め将棋の強さが存分に出ていた。大差で勝つよりも強い勝ち方だ」と語った。 藤井七段は第1局の出場をもって、31年ぶりにタイトル挑戦の最年少記録を塗り替えた。5番勝負を白星スタートで飾り、屋敷伸之九段(48)が持つタイトル獲得の最年少記録(18歳6カ月)更新に向け、好発進となった。◆年表で振り返る「藤井聡太棋士の快進撃」
2020.06.11
人物・歴史
【将棋】史上最年少プロ棋士・藤井聡太 (87/248)
棋聖戦5番勝負第1局で渡辺明棋聖に勝利し、記者会見する藤井聡太七段=2020年6月8日、東京都渋谷区の将棋会館【時事通信社】 将棋の最年少棋士、藤井聡太七段(17)が渡辺明棋聖(36)=棋王、王将と合わせて三冠=に挑戦する第91期棋聖戦5番勝負第1局が8日、東京都内で指され、先手の藤井七段が157手で勝った。第2局は28日に都内で指される。 対局終了後、藤井七段は「何とかまず1勝できたことをうれしく思う。次の対局にしっかり臨めれば」と述べた。一方、渡辺棋聖は「月末まで間が空くので、2局目からはより準備したい」と語った。将棋のタイトル戦の番勝負は和装で臨むのが一般的だが、藤井七段はスーツ姿だった。 第1局は、藤井七段が徐々にリードを奪いつつも、終盤までぎりぎりの攻防が続いた。元「週刊将棋」(休刊)編集長で、大阪商業大アミューズメント産業研究所主任研究員の古作登さんは「渡辺棋聖が掛ける強いプレッシャーの中、『自分の玉は詰まない』という藤井七段の際どい見切りがすごかった。詰め将棋の強さが存分に出ていた。大差で勝つよりも強い勝ち方だ」と語った。 藤井七段は第1局の出場をもって、31年ぶりにタイトル挑戦の最年少記録を塗り替えた。5番勝負を白星スタートで飾り、屋敷伸之九段(48)が持つタイトル獲得の最年少記録(18歳6カ月)更新に向け、好発進となった。◆年表で振り返る「藤井聡太棋士の快進撃」