【将棋】史上最年少プロ棋士・藤井聡太 (58/248)

王位のタイトル初防衛を受けた記者会見で、記念の色紙と花束を手にポーズを取る藤井聡太二冠=2021年08月25日、徳島市【時事通信社】 将棋の藤井聡太王位(19)=棋聖と合わせ二冠=に豊島将之二冠(31)=竜王、叡王=が挑戦する第62期王位戦7番勝負の第5局が、24日から徳島市内で指され、25日、先手の藤井二冠が77手で勝ち、4勝1敗で王位のタイトルを初防衛した。7月の棋聖防衛に続き、二冠を堅持した。 両者にらみ合いから2日目、豊島二冠の攻めを藤井二冠が巧みに切り返して優位を奪い、一気に差を広げた。豊島二冠の勝ちでスタートした7番勝負はその後、藤井二冠が4連勝して寄せ付けなかった。 藤井二冠は終局後、王位戦全体を振り返り、「勝った将棋も苦しい場面が長かった。自分の足りない部分も見つかったので、今後に生かしていけたら」と語った。一方、豊島二冠は「競ったスコアにできず申し訳ない」と肩を落とした。 両者の間で並行して行われている叡王戦5番勝負は2勝2敗で並び、決着の第5局は9月13日に指される。藤井二冠の挑戦を受けている豊島二冠は「そちらは切り替えて頑張れたら」と静かに闘志を燃やした。 さらに、竜王戦でも、藤井二冠が挑戦権獲得に王手をかけており、豊島二冠との7番勝負が実現する可能性がある。◆年表で振り返る「藤井聡太棋士の快進撃」