竜王戦決勝トーナメント2回戦で、30連勝を懸けて対局に臨んだ藤井聡太四段。佐々木勇気五段に敗れて公式戦初黒星を喫し、新記録を樹立した連勝は29で止まった=東京都渋谷区の将棋会館【時事通信社】 中学3年の最年少の将棋棋士、藤井聡太四段(14)が2日、東京都渋谷区の将棋会館で行われた第30期竜王戦決勝トーナメント2回戦で佐々木勇気五段(22)と対局、先手の佐々木五段が101手で勝ち、藤井四段の連勝記録は29でストップした。 中学生初の竜王タイトル挑戦の夢も消えた。 藤井四段は昨年12月のデビュー戦から勝ち続け、先月26日、神谷広志八段(56)が30年間保持し続けた歴代最多記録の28連勝を抜く単独1位の29連勝を達成していた。 対局は午前10時に開始。序盤から藤井四段が長考する場面が多く、佐々木五段がリードする形で進んだ。その後、藤井四段がやや押し戻す局面もあったが、佐々木五段が優勢のまま、プロ入り初の投了となった。 連勝は止まったが、藤井四段は8大タイトルの一つ、棋王戦の本戦にも出場を決め、王将戦予選でも勝ち残っており、中学生初のタイトル挑戦への夢はまだ消えていない。勝ち進めばタイトル保持者らトップ棋士との対戦が待ち受けており、さらなる真価が問われる場となる。 藤井四段の次の対局は、6日に大阪市内で行われる第76期名人戦順位戦で、佐藤天彦名人(29)の師匠である中田功七段(49)と対戦する。 佐々木五段はスイス生まれの埼玉県育ち。2010年に16歳でプロ入りし、13年に加古川青流戦で優勝した若手の俊英だ。昨年5月の第23回岡崎将棋まつり(愛知県岡崎市)の対局ではプロ入り前の藤井四段に勝っていた。(2017年07月02日)
2020.06.11
人物・歴史
【将棋】史上最年少プロ棋士・藤井聡太 (158/248)
竜王戦決勝トーナメント2回戦で、30連勝を懸けて対局に臨んだ藤井聡太四段。佐々木勇気五段に敗れて公式戦初黒星を喫し、新記録を樹立した連勝は29で止まった=東京都渋谷区の将棋会館【時事通信社】 中学3年の最年少の将棋棋士、藤井聡太四段(14)が2日、東京都渋谷区の将棋会館で行われた第30期竜王戦決勝トーナメント2回戦で佐々木勇気五段(22)と対局、先手の佐々木五段が101手で勝ち、藤井四段の連勝記録は29でストップした。 中学生初の竜王タイトル挑戦の夢も消えた。 藤井四段は昨年12月のデビュー戦から勝ち続け、先月26日、神谷広志八段(56)が30年間保持し続けた歴代最多記録の28連勝を抜く単独1位の29連勝を達成していた。 対局は午前10時に開始。序盤から藤井四段が長考する場面が多く、佐々木五段がリードする形で進んだ。その後、藤井四段がやや押し戻す局面もあったが、佐々木五段が優勢のまま、プロ入り初の投了となった。 連勝は止まったが、藤井四段は8大タイトルの一つ、棋王戦の本戦にも出場を決め、王将戦予選でも勝ち残っており、中学生初のタイトル挑戦への夢はまだ消えていない。勝ち進めばタイトル保持者らトップ棋士との対戦が待ち受けており、さらなる真価が問われる場となる。 藤井四段の次の対局は、6日に大阪市内で行われる第76期名人戦順位戦で、佐藤天彦名人(29)の師匠である中田功七段(49)と対戦する。 佐々木五段はスイス生まれの埼玉県育ち。2010年に16歳でプロ入りし、13年に加古川青流戦で優勝した若手の俊英だ。昨年5月の第23回岡崎将棋まつり(愛知県岡崎市)の対局ではプロ入り前の藤井四段に勝っていた。(2017年07月02日)