【将棋】史上最年少プロ棋士・藤井聡太 (210/248)

叡王戦の開幕戦で梶浦宏孝四段に勝利し、感想戦で対局を振り返る藤井聡太四段。プロデビュー後の公式連勝記録を24に伸ばした=2017年6月10日、東京都渋谷区の将棋会館【時事通信社】 将棋の最年少棋士、藤井聡太四段(14)が10日、東京都内で開幕した第3期叡王戦段位別予選1回戦で梶浦宏孝四段(21)に108手で勝ち、プロデビュー後の公式戦連勝記録を24に伸ばした。 将棋界の連勝記録としては丸山忠久九段(46)と並ぶ歴代2位タイ。神谷広志八段(56)が持つ28連勝の最高記録まであと四つとした。 藤井四段は昨年12月のデビュー戦で現役最年長の加藤一二三・九段(77)を破って以来負け知らずで、4月にそれまでのデビュー後連勝記録(10連勝)を抜いた。今月7日には羽生善治3冠=王位、王座、棋聖=(46)らの記録を超える将棋界単独3位の23連勝を達成した。 10日の叡王戦予選で勝ち、24連勝を達成した藤井聡太四段は、同戦を主催するドワンゴのニコニコ動画に生出演し、「本当にここまで来られるとは全く思ってなかったので、信じられない気持ちです」と話した。 同日午後7時からは2回戦があり、「夜からの対局は初めてですが、しっかり集中力を高めて臨みたいです」と気を引き締めた。 実家の愛知県からの移動が多く、新幹線での過ごし方を聞かれ、「けっこう車窓の景色を見るのが好きなので、ぼーっとしてます」と答えた。勝利インタビューで使った「僥倖(ぎょうこう)」など難しい言葉をいつ覚えたのかという質問には、「そうですね…」と言ってはにかんだ。