【将棋】史上最年少プロ棋士・藤井聡太 (37/248)

第81期名人戦挑戦権を獲得した藤井聡太五冠=2023年3月9日、東京都渋谷区の将棋会館【時事通信社】 将棋の第81期名人戦A級順位戦のプレーオフが8日、東京都内で指され、藤井聡太五冠(20)=竜王、王位、叡王、王将、棋聖=が広瀬章人八段(36)を破り、渡辺明名人(38)=棋王と合わせ二冠=への挑戦権を獲得した。初めて名人に挑戦する藤井五冠は終局後の9日未明に記者会見し、「名人戦の舞台にふさわしい、良い内容の将棋を指したい」と語った。名人戦7番勝負は4月5日に開幕する。 トップ棋士が集まるA級で、7勝2敗で首位に立った2人によるプレーオフ。勝負は8日深夜にもつれ込み、終盤の攻め合いで妙手を放った藤井五冠が追いすがる広瀬八段を振り切った。 名人は将棋界で最も古いタイトルで、自身が持つ竜王と並ぶ最高位。藤井五冠は「将棋を始めた頃から名人という言葉を知っていた。挑戦は改めて感慨深い」と笑顔で話した。 谷川浩司十七世名人(60)が1983年に打ち立てた21歳2カ月の最年少名人獲得記録を破る最初で最後のチャンスとなる。藤井五冠は「光栄なこと。精いっぱい頑張りたい」と述べた。◆年表で振り返る「藤井聡太棋士の快進撃」◆