【将棋】史上最年少プロ棋士・藤井聡太 (206/248)

叡王戦予選2回戦で都成竜馬四段に勝利し、感想戦で対局を振り返る藤井聡太四段。プロデビュー後の公式戦連勝記録を歴代単独2位の25に伸ばした=2017年6月10日、東京都渋谷区の将棋会館【時事通信社】 中学3年の最年少将棋棋士、藤井聡太四段(14)が10日、東京都内で開幕した第3期叡王戦段位別予選2回戦で都成竜馬四段(27)に勝ち、プロデビュー後の公式戦連勝記録を25に伸ばした。将棋界の連勝記録としては歴代単独2位で、神谷広志八段(56)が持つトップ記録の28連勝まで3勝に迫った。 藤井四段の次の対局は15日の順位戦。さらに勝ち進めば21日の王将戦予選が28連勝を懸けた対局となる。 藤井四段は昨年12月のデビュー戦以来、公式戦で破竹の連勝を続けている。4月にデビュー後負け無しの新記録となる11連勝を達成。今月7日には羽生善治3冠=王位、王座、棋聖=(46)らの記録を超える歴代3位の23連勝に到達。10日午前から指された叡王戦予選1回戦でも梶浦宏孝四段(21)を寄せ付けなかった。連勝の過程で8大タイトルの竜王戦、棋王戦の本戦への過去最年少出場も決めている。 将棋界の歴代単独2位となる25連勝を達成した藤井聡太四段(14)は10日の対局後、「本当に幸運なことと思いますし、2位になれたのはとてもうれしいです」と喜びを語った。 将棋界の連勝記録1位タイまであと3勝と迫ったが、「まだまだ遠いので、一局一局指していきたい」と冷静に話した。 都成竜馬四段(27)は7日にも対局し、退けた相手。藤井四段は「途中、少し難しくしてしまった」と言いながらも、終盤はほぼ盤面を支配した。連敗を喫した都成四段は「実力で完敗です」と肩を落とした。