【将棋】史上最年少プロ棋士・藤井聡太 (243/248)

将棋の史上最年少プロ棋士記録を更新し、撮影に応じる藤井聡太さん=2016年9月3日、東京都渋谷区の将棋会館【時事通信社】 将棋のプロ棋士への最終関門「奨励会三段リーグ戦」が2016年9月3日、東京都渋谷区の将棋会館で行われ、中学2年藤井聡太さん(14)=愛知県瀬戸市=が13勝5敗で規定を満たし、プロ入りとなる四段昇段を決めた。14歳2カ月でのプロ入りは加藤一二三九段(76)の14歳7カ月より5カ月若く、62年ぶりに史上最年少記録を更新した。 中学生棋士の誕生は加藤九段、日本将棋連盟会長の谷川浩司九段(54)、羽生善治3冠(45)=王位、王座、棋聖=、渡辺明2冠(32)=竜王、棋王=に続いて5人目。 対局後に記者会見した藤井さんは「昇段できたのはうれしい」と、笑顔を見せた。緊張のためか、時折言葉を途切らせながらも、「しっかり実力を付け、タイトルを狙える位置に行って(7大タイトルの中でも)名人を取りたい。羽生(善治)先生とも戦ってみたい」と、今後の夢を語った。 藤井さんは祖母の勧めで5歳から将棋を始め、2012年9月に杉本昌隆七段(47)門下でプロ棋士養成機関の奨励会に入会。昨年10月に三段に昇段し、4月からの三段リーグに参加していた。初参加でプロ入りを決めた「1期抜け」は、同リーグが開設された1987年度以降、8人目。 三段リーグは毎年4月〜9月、10月〜翌年3月の計2回開催される。各リーグの参加者は半年間にそれぞれ18局を戦い、上位2人しか四段に昇段できない。参加資格も原則26歳まで(一定条件を満たせば29歳まで延長できる)で、難関として知られる。