【将棋】史上最年少プロ棋士・藤井聡太 (215/248)

第2回上州YAMADAチャレンジ杯で3連勝し、プロデビュー後の公式戦連勝記録を23に伸ばした藤井聡太四段。連勝記録は歴代単独3位となった=2017年6月7日、大阪市福島区【時事通信社】 中学3年生の最年少将棋棋士、藤井聡太四段(14)が7日、大阪市で行われた第2回上州YAMADAチャレンジ杯3回戦で宮本広志五段(31)に141手で勝ち、同日の1、2回戦の勝利に続いてプロデビュー後の公式戦連勝記録を23に伸ばした。 将棋界の連勝記録としても歴代単独3位となり、羽生善治3冠=王位、王座、棋聖=(46)らの記録を超えた。2位は丸山忠久九段(46)の24連勝、1位は神谷広志八段(56)が1987年に打ち立てた28連勝。 歴代2位タイが懸かる次の対局は、今年から新たにタイトル戦に昇格した叡王戦の開幕戦で、10日に梶浦宏孝四段(21)と対戦する。 将棋界の歴代単独3位となる公式戦23連勝を果たした藤井聡太四段(14)は7日、この日の3連戦を振り返り、「いろいろ悪いところもあったが、結果として3連勝したのはうれしい」と喜びを語った。 デビュー後負け無しの23連勝。「ここまで来られたのは自分でも驚きというのもありますし、もちろんうれしいです」と笑顔を見せた。 「大志」と記した自らの揮毫(きごう)が入った扇子が同日売り出されたことを聞かれ、「拙い字ですが、自分の書いた字が扇子になるのはうれしかった」とはにかんだ。 今後の目標については、「最終的にはタイトルを狙いたいが、今は力を蓄える時期と思っている」ときっぱり答えた。 一方、22連勝の自らの記録を抜かれた羽生善治3冠は「ここまで来たら(歴代1位の)神谷八段の28連勝に挑戦してほしいと思います」とエールを送った。