竜王戦決勝トーナメント1回戦で増田康宏四段に勝ち、歴代単独1位となる29連勝を達成した藤井聡太四段=2017年6月26日、東京都渋谷区の将棋会館【時事通信社】 将棋の最年少棋士、藤井聡太四段(14)が26日、東京都渋谷区の将棋会館で行われた第30期竜王戦決勝トーナメント1回戦で増田康宏四段(19)に91手で勝ち、デビュー戦から負け知らずで歴代単独1位となる29連勝を達成した。 藤井四段の次の対局は7月2日の同トーナメント2回戦で、対戦相手は佐々木勇気五段(22)。4年前の加古川清流戦で優勝している若手実力者を倒して、前人未到の連勝記録を30の大台に乗せられるかどうかが注目される。 大一番は現在2人しかいない10代棋士が対局。午前10時の開始後、慎重な駒運びで一進一退が続いた。夕食休憩を挟み、午後8時前に藤井四段が攻勢に出て、増田四段が守る展開となり、そのまま藤井四段が寄せきった。増田四段は昨年の新人王戦に優勝している若手の強豪だが、及ばなかった。 藤井四段は愛知県瀬戸市に住む中学3年生。昨年10月に史上最年少の14歳2カ月でプロになった。同12月のデビュー戦以来公式戦を一つも取りこぼさず、今月21日の王将戦予選も危なげなく勝ち、神谷広志八段(56)が持っていた歴代最多記録に並ぶ28連勝に到達した。 将棋界最高の優勝金額4320万円を誇る竜王戦は、歴史ある名人戦と並ぶビッグタイトル。渡辺明2冠=竜王、棋王=(33)への挑戦権を得るには、この後も順位戦B級1組の阿久津主税八段(35)や久保利明王将(41)らトップ棋士を破らなければならず、連勝記録以上に藤井四段の真価が問われる場となる。
2020.06.11
人物・歴史
【将棋】史上最年少プロ棋士・藤井聡太 (174/248)
竜王戦決勝トーナメント1回戦で増田康宏四段に勝ち、歴代単独1位となる29連勝を達成した藤井聡太四段=2017年6月26日、東京都渋谷区の将棋会館【時事通信社】 将棋の最年少棋士、藤井聡太四段(14)が26日、東京都渋谷区の将棋会館で行われた第30期竜王戦決勝トーナメント1回戦で増田康宏四段(19)に91手で勝ち、デビュー戦から負け知らずで歴代単独1位となる29連勝を達成した。 藤井四段の次の対局は7月2日の同トーナメント2回戦で、対戦相手は佐々木勇気五段(22)。4年前の加古川清流戦で優勝している若手実力者を倒して、前人未到の連勝記録を30の大台に乗せられるかどうかが注目される。 大一番は現在2人しかいない10代棋士が対局。午前10時の開始後、慎重な駒運びで一進一退が続いた。夕食休憩を挟み、午後8時前に藤井四段が攻勢に出て、増田四段が守る展開となり、そのまま藤井四段が寄せきった。増田四段は昨年の新人王戦に優勝している若手の強豪だが、及ばなかった。 藤井四段は愛知県瀬戸市に住む中学3年生。昨年10月に史上最年少の14歳2カ月でプロになった。同12月のデビュー戦以来公式戦を一つも取りこぼさず、今月21日の王将戦予選も危なげなく勝ち、神谷広志八段(56)が持っていた歴代最多記録に並ぶ28連勝に到達した。 将棋界最高の優勝金額4320万円を誇る竜王戦は、歴史ある名人戦と並ぶビッグタイトル。渡辺明2冠=竜王、棋王=(33)への挑戦権を得るには、この後も順位戦B級1組の阿久津主税八段(35)や久保利明王将(41)らトップ棋士を破らなければならず、連勝記録以上に藤井四段の真価が問われる場となる。