【追悼】2022 (131/150)

昭和歌謡界の「御三家」として人気を集めた、歌手で俳優の西郷輝彦(さいごう・てるひこ、本名今川盛揮=いまがわ・せいき)さんが2月20日午前9時41分、前立腺がんのため東京都内の病院で死去した。75歳だった。鹿児島市出身。 1964年のデビュー曲「君だけを」や「十七才のこの胸に」がヒットし、同年の日本レコード大賞新人賞を受賞した。その後も、「星娘」「星のフラメンコ」などがヒット。橋幸夫さんや舟木一夫さんと共に「御三家」と呼ばれる熱狂的な人気を獲得、一世を風靡(ふうび)した。 73年放送開始のテレビドラマ「どてらい男(ヤツ)」の、でっちから成り上がるバイタリティーあふれる主人公役で俳優活動を本格化。時代劇「江戸を斬る」シリーズの遠山金四郎役は当たり役となった。「独眼竜政宗」などのNHK大河ドラマをはじめ数多くのテレビや映画、舞台作品に出演した。写真は2007年撮影