【追悼】2022 (37/150)

横浜市内で交通事故に遭い、治療中だったザ・ドリフターズのメンバー仲本工事(なかもと・こうじ、本名興喜=こうき)さんが10月19日午後10時22分、急性硬膜下血腫のため死去した。81歳だった。所属事務所がホームページ上で明らかにした。 仲本さんは18日午前9時10分ごろ、横浜市西区浅間町の市道交差点で、横浜市の男性(73)が運転する乗用車にはねられた。仲本さんは頭を強く打つなどして重傷を負い、病院で治療を受けていた。 学習院大在学中から音楽活動を始め、卒業後の1965年、コミックバンドだったザ・ドリフターズにギター、ボーカル担当として加入した。 グループの活動はコント中心に移り、69年から85年まで放送された「8時だョ!全員集合」は子どもたちを中心に大ブームに。最高視聴率は50%を超えた。黒縁眼鏡がトレードマークの仲本さんは、学生時代に体操部で培った技を生かし、体操コーナーで活躍した。 77〜98年に放送されたバラエティー「ドリフ大爆笑」もヒット。仲本さんは故いかりや長介さんとの「バカ兄弟」、高木ブーさんらとの「雷様」コントなどで楽しませた。ドラマや舞台で俳優としても活躍。音楽活動も続けていた。写真は92年3月撮影 【時事通信社】