【追悼】2022 (2/150)

前衛的な設計で知られる世界的建築家の磯崎新(いそざき・あらた)さんが12月28日午前10時30分、老衰のため那覇市の自宅で死去した。91歳だった。 大分市生まれ。1954年、東京大工学部建築学科卒。丹下健三研究室で黒川紀章さんらと学び、63年に磯崎新アトリエを設立した。 先鋭的な作風でポストモダン建築をけん引し、中でも美術館や劇場などの空間設計が高く評価された。また、建築に関する評論のほか、思想、美術、デザインなど幅広い分野で活躍した。 代表作に旧大分県立大分図書館(アートプラザ、大分市)、北九州市立美術館、つくばセンタービル(茨城県つくば市)、バルセロナ五輪の屋内競技場パラウ・サン・ジョルディ(スペイン)、米ロサンゼルス現代美術館などがある。 2019年には、「まねやコラージュではなく、新たな道を通じて東洋と西洋を融合させた」と評価され、建築界のノーベル賞と呼ばれる米プリツカー賞を受賞した。 写真は2014年10月撮影 【AFP時事】