【追悼】2022 (133/150)

1996年から約10年半にわたり宮内庁侍従長として上皇ご夫妻の活動を支えた渡辺允(わたなべ・まこと)氏が2月8日、誤嚥(ごえん)性肺炎のため東京都内の病院で死去した。85歳だった。東京都出身。 59年外務省に入り、駐ヨルダン大使や中近東アフリカ局長、儀典長などを歴任。95年宮内庁式部官長、96年から2007年まで侍従長を務め、上皇ご夫妻のサイパン慰霊訪問に同行した。退任の記者会見では「在任中に紀宮さま(黒田清子さん)が結婚され、幸せな家庭を築いたのが一番の思い出」と語った。 退任後は著書「天皇家の執事」などを出版。12年から20年まで宮内庁参与を務めた。写真は14年撮影 【時事通信社】