【追悼】2022 (116/150)

台湾独立派の長老として知られ、陳水扁政権で総統府顧問を務めた彭明敏氏が4月8日、老衰のため死去した。98歳だった。 日本統治下の1923年に台中で生まれた。東京帝国大法学部で政治学を専攻し、第2次大戦後に台湾大で学び直す。同大教授を務めていた戒厳令下の64年、民主化や独立を主張する「台湾自救宣言」を学生らと執筆。実刑判決を受けたが釈放され、米国などに亡命した。2000年に発足した初の民進党政権で総統府顧問に就任し、6年間にわたり陳水扁総統を支えた。写真は2017年撮影 【時事通信社】