【追悼】2022 (130/150)

ウィーン国立歌劇場などを率い、国際的に活躍した指揮者の大町陽一郎(おおまち・よういちろう)さんが2月18日、老衰のため東京都内の高齢者施設で死去した。90歳だった。 1931年、東京都生まれ。東京芸術大を卒業後、ウィーン国立アカデミーに留学し、スワロフスキーの下で指揮を学んだ。卒業後はカラヤンらに師事。61年から10年間、東京フィルハーモニー交響楽団の常任指揮者を務めた。 オペラの指揮も多く手掛け、68年にはドイツのドルトムント市立歌劇団の専属指揮者に。80年に日本人として初めてウィーン国立歌劇場に登場し、82年から2年間、同劇場の専属指揮者としてオペラ、バレエの公演を率いた。著書に「クラシック音楽のすすめ」など。写真は1964年撮影